アフターピル(EC)とは
避妊失敗時の選択肢
- 避妊をせずに性行為をしてしまった
- 避妊に失敗してしまった
など、そのような事態になってしまった際に
妊娠を防ぐ必要があります。
その緊急避妊方法として、アフターピル(EC:緊急避妊ピル)というものがあります。
一時的にホルモン剤を内服することで、
子宮内膜環境は受精卵が着床しにくい環境になります。
正しい知識のもと使用方法を守ることで、初めて効果を発揮します。
あなたの身体を守る避妊の選択肢として、アフターピルをご検討下さい。
アフターピルの注意点
服用方法・効果について
72時間以内の服用
性行為後から数日以内(72時間以内)に服用しなければいけません。
効果は数日後
服用後、すぐに効果がでる訳ではありません。
月経が一週間以上遅れていると感じた場合は、当クリニックまでご相談下さい。
中絶薬ではありません
着床してしまった後では、効果は期待できませんのでご注意下さい。
性感染症は予防できません
アフターピル、子宮内避妊具などの避妊は、
性感染症を防ぐために使用するものではありません。
- エイズ
- 梅毒
- 淋病
- クラミジア
- ヘルペス
など、もし性感染症の疑いがある場合は
専門的な検査・治療が必要です。
早めにご相談下さい。
服用後の注意と副作用について
服用後の注意
注意1)
出血(消退出血)の有無によって、妊娠を回避できたかを判断します。
出血までの期間は緊急避妊を行った時期により、早い方で2〜3日、遅い方で3週間程度と幅があります。
すぐに出血がなくても慌てずに待ちましょう。
注意2)
不正出血との区別がつかない場合もあります。出血があっても指示された日に必ず再受診してください。
注意3)
EC後であっても、避妊が不確実な性交があった場合には改めてECが必要になります。
注意4)
2時間以内に吐いた場合には、再服用しなくてはいけません。急いで当院までご連絡ください。
副作用について
一時的に、
- 不正出血
- 頭痛
- 吐き気
- 倦怠感
- 眠くなる
以上のような症状がみられることがあります。(個人差があり、全く起こらない場合もあります。)
薬の成分は約1週間で大部分が体外に排出されます。将来、身体に影響を及ぼすものではありません。まずは、適切な使用方法を心がけましょう。
費用について
アフターピルの処方
1回 | 10,200円 |
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※アフターピルの処方は、自費診療となります。
患者様へのメッセージ
使用方法を良く理解しましょう
アフターピルは排卵を遅らせるだけの方法です。正しく使用することで高率で避妊することができますが、その後の性行為に関しては避妊効果はありませんのでご注意ください。
いずれにせよ、「緊急避妊」をしなくて済むように、事前にしっかりと避妊することが何よりも大切です。
初めてアフターピルの使用を試みる方は不安も多いと思います。
不安なこと、分からないことがある方は、お気軽に当院までご相談下さい。