毛の基礎知識
体毛を作る組織
一つの毛穴全体を「毛包」と言い、皮膚の中に隠れている毛の部分を「毛根」と呼びます。毛根の奥、毛の一番付け根の部分には「毛乳頭」と呼ばれる毛の卵のような球があり、そこを毛母細胞が取り囲んでいます。この毛母細胞が分裂することで、毛が成長し、毛を皮膚の外へと押し上げていきます。
毛周期
毛が成長する上で
- 成長初期
- 成長期
- 退行期
- 休止期
以上の4段階に分かれる「毛が生え変わるサイクル」を毛周期といいます。
毛は毛母細胞が分裂を繰り返すことで毛乳頭が作られる成長初期から始まります。そして、血管から栄養をぐんぐんと吸収し、毛が伸びていく成長期に入ります。成長期から成長後期にかけて、次第に毛乳頭から送られる栄養が減少していき、退行期へと移行していきます。その後、しばらく毛が生えなくなるのが休止期です。
実際に今皮膚の表面に現れ、肉眼で捉えられている毛は、皮膚の下に眠る見えていない毛を含めた全体量から言うと、概ね20%程度と言われています。
レーザー脱毛とは
レーザー脱毛は医療行為
レーザー脱毛の特徴
日本人の毛や髪は黒いことが一般的です。レーザー脱毛では、この毛の黒い部分に反応するレーザーが照射されるため、皮膚の奥の毛根部分、とりわけ「毛乳頭」にまで熱を届かせ、毛根組織を破壊することができます。これにより、効果の高い脱毛を実現するのがレーザー脱毛の特徴です。
レーザー脱毛を行なえるのは、医療従事者のいる医療機関のみです。
これは、レーザー脱毛には高度な専門知識や技術が必要になるためであり、永久脱毛と言われる毛乳頭や皮脂腺開口部等を壊す行為が医療行為に該当するからです。
脱毛トラブルの実態
医師のいないエステティックサロンなどでは、年間1万件を超えるトラブルなどが発生していると言われています。
適切な出力や照射時間、冷却処置を取ることがいかに大事であるかを証明しています。